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MIA通信

2015年6月20日 日本文化紹介事業「明治神宮で日本のこころを体験しよう」

    6月20日(土)、「日本文化紹介事業」の第6回目として、「明治神宮で日本のこころを体験しよう」を開催しました。明治神宮国際神道文化研究所のご協力のもと、参加者の皆様に、明治神宮の歴史、日本の神道文化についてご紹介しました。

 当日の実行委員より、イベントのレポートが寄せられました。

「梅雨の中休み、当日はお天気にも恵まれました。少し汗ばむ陽気の中、南参道入口にある大きな鳥居の前に参加者が集合しました。人で賑わう原宿駅とは別世界のように涼しく、濃い緑に覆われた広大な森を前に、爽やかな風が吹き渡っていました。

 明治神宮権禰宜の伊藤守康氏の説明を受けながら、参道を本殿に向かって歩いて行きました。

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明治神宮に奉職されている伊藤氏ならではの、含蓄に富んだ興味深いお話を伺うことができました。

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明治神宮には、日本酒樽と共に、葡萄酒樽も供奉されています。その理由をご存知でしょうか?

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我が国で最も大きい木造の鳥居の前(伊藤氏お薦めの場所)で、集合写真を撮影しました。

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手水の作法を教えていただきました。一つ一つの動作に意味があります。

 立派な社殿やしめ縄を張った楠について説明を受けている途中、ドンドンドンという太鼓の音と共に、毎日のお勤めである『日供祭(にっくさい)』が始まりました。また、『ジューンブライド』と呼ばれる6月ということもあり、神前結婚式のカップルが次々と通って行きました。その風情漂う姿に、『日本伝統の結婚式は、やはり素敵ですね。』というお声も。その場にいた参拝客皆が祝福していました。どうか末永くお幸せに!

 その後、明治神宮監修のDVD(英語版)を鑑賞し、明治神宮の成り立ちや日本の神道文化に関する知識を深めました。質疑応答の後、神楽殿で行われる『祈願祭』に臨みました。雅楽演奏と巫女舞が奉納され、参加者の多幸とMIAの発展を祈願していただきました。御神酒を頂戴し、心身共に清められたところで解散となりました。夕刻になってもまだまだ明るい季節です。参加者の多くは花菖蒲を愛でに、御苑内の散策に出掛けました。

 私は、明治神宮にこれまでにも初詣やお願い事のために訪れており、今回が初めての参拝ではありませんでした。しかし、今日のイベントを通じて、神道の心が私たちの日々の生活や日本の文化にしっかり根付いていることに、あらためて気付かされました。

 私たち日本人は、地震、台風、火山の噴火など、自然災害の絶えない環境に置かれていますが、それ以上に、美しい四季の移り変わりを享受しています。神道の教えでは、空、風、木、動物、人の心など、あらゆるもの全てに『神(かみ)deity』が宿ると言われており、キリスト教の『God』とは、その存在に対する考え方が異なります。自然界に宿る神々を畏敬するその姿勢に、『日本のこころ』を感じずにはいられませんでした。

 今後も日本文化紹介のイベントを通じて、私たちのすぐ隣にあるにも関わらず、いつも何気なく素通りしてしまっている『日本のこころ』を再確認すると共に、外国人の方のみならず、日本人の方とも共有できることを切に願っています。」