鳥飼玖美子前理事長の後任として、2023年6月より港区国際交流協会の理事長を務めております。どうぞよろしくお願いいたします。
港区国際交流協会は、1992年の創設以来、会員による積極的なボランティア活動を基礎に港区における国際交流、多文化共生の促進に努めてきました。理事長として協会の歴史と現在の活動の広がりを認識するなかで、長く会長を務められた兼高かおる氏はじめ、歴代の理事長、理事、会員、職員の皆様が育ててきた実績の力を改めて感じています。こうした蓄積を生かしながら、現在の港区、そして未来の港区の望ましい姿のために必要となる活動を創造的に考え、実践していきたいと思います。
現在、世界各地で紛争や対立が激化しています。また私たちの身の回りにおいても様々な葛藤や対立、差別や偏見、社会的格差による分断があります。異なる背景を持つ人や集団が互いに理解し合い共生することの難しさとともに、多文化共生の取り組みを足元から進めることの必要性を痛感しています。
港区国際交流協会は、港区における多様な人々をつなぎ相互理解と交流を深めることで、「多文化共生社会の実現」に貢献することを使命としています。協会のビジョンである「包摂(inclusion)」「共感(compassion)」「寛容(tolerance)」を大切に、様々なルーツ、様々な言語的・文化的背景を持つ人々がともに生き、ともに働き、ともに学ぶ地域だからこそ求められる活動を実践していきます。今後とも皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
港区国際交流協会 理事長
渋谷 恵