当日の実行委員長(MIA学生会員)から感想が寄せられました。
「動物園の動物と野生動物はどっちが幸せっていうのはどう?」
「いいね、そこからだと仕事へも発展しやすいよね。」
「民主主義と社会主義は難しすぎるかな?」
今年度の意見交換会のテーマである「幸せとは何か」の副題として「◯◯と◯◯、どっちが幸せ?」について検討する打合わせの時からすでに熱い議論は始まっており、皆、心躍っていた。
そして2月20日、上野駅の翼の像の前に23名の若者が集合し、第22回MIAユースチーム意見交換会に参加すべく、茨木県立中央青年の家へと出発した。まだ少しぎこちなさを残しながら。
一気に打ち解けられるよう、アクティビティをスケジュールの一番最初に組み込んでいたのは正解だった。なぜなら、到着後すぐに開催されたチーム対抗インドアビンゴでは、隠されたカードを手分けして探すうちに、自然と協力し手を取り合って大喜びするなど、数時間前に知り合ったとは思えないくらいに親しくなれたからだ。
その後、体育館でバトミントンや卓球などをして軽く汗を流し、メインイベントある意見交換へと進んでいった。
私たちの一生に関わる「仕事」を糸口として幸せとは何かを議論した。写真家になりたい、ホテルを開業したい、起業したい、新聞記者になりたい、コックになりたい・・・。将来の希望職種を明確に持っている人が多かったためか、話は具体的に進んでいった。
面白いことに、動物園の動物を選んだ人が将来は起業したい、野生動物を選んでいた人が、起業はリスクが高いので将来は大企業に勤めたいという一見矛盾した結果が少なくなかった。理想としては野生動物のように自由に生きたいけれど、実人生を考えると安定性を優先するといったところだろうか。
いかなる職業を選ぶにせよ、「社会に貢献したい、人の笑顔が見たい」という共通の見解が根底にあり、それが結果として自分の幸せにつながるのではないかというのが全体の意見だった。
熱い議論の夜が明けると、もう帰る身支度をしなければならず一泊二日は余りに短かったが、国境を超え年齢を超えたこのような機会に恵まれたことに感謝したい。そして、この会で持つことができた繋がりを今後に活かしていきたいと思う。